ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

血管確保に最適な部位

静脈注射をするとき、安全に血管を確保するためには、「表在静脈」が適切です。
穿刺をするときには、血管と神経の走行を理解して行うようにしてください。

 

血管確保は、表在静脈であれば可能です。
正中皮静脈や橈側皮静脈を第一に選択して穿刺します。
ですが、静脈穿刺、静脈留置、採血をするときに、
合併症(神経損傷・皮下血腫・止血困難・血管迷走神経反応・感染・動脈穿刺)を併発することがあります。

 

では、安全に穿刺するためには、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

 

安全性を考慮するのであれば、血管を穿刺する時に避けたほうが良い部位を避け、
血管の太さと弾力が十分で、血管の蛇行が少ない「正中皮静脈、橈側皮静脈」を穿刺部位として選択します。

 

血管を穿刺する時に避けたほうが良い部位

  • 日常生活の際に邪魔になる部位(洗面時に濡れる、歩行がしにくい、関節近くの血管で曲げると点滴が点下不良になりそうな部位など)
  • 神経損傷や組織損傷の可能性がある部位
  • 点滴漏れを起こした部位
  • 骨折や熱傷、外傷のある部位の周囲
  • 点滴などでは留置中痛みが強い部位
  • 内シャント造設側
  • 静脈瘤のある周囲
  • 固定が必要な留置の場合は固定が安定しないと思われる部位

大伏在静脈や足背静脈で血管確保する場合のリスクについて

大伏在静脈や足背静脈で血管確保する場合、リスクを伴うことがあります。

 

入院中の患者さんの場合は特に、血圧が低下していたり、
血管内ボリュームの減少などの症状により、血管が虚脱している場合もあります。
さらに、動脈硬化や糖尿病などの既往があると、
血管壁が脆弱になっている患者さんも多く、表在静脈であっても血管確保が難しいことがあります。

 

血管確保で最も優先すべき正中皮静脈や橈側皮静脈が困難な場合は、
大伏在静脈や足背静脈を選択します。

 

ですが、この大伏在静脈や足背静脈は、
視覚的に捉えやすく、蛇行していないため血管が確保しやすいのですが、
深く穿刺すると神経を損傷したり組織の損傷、動脈穿刺などの合併症を伴うことがあります。

 

これらのリスクを避けるために、なるべく表在静脈を選択するほうが望ましいとされています。