ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

吸引、排痰

吸引(気管吸引)は、日常的な看護行為の一つです。
ですから、「たかが吸引」として行われている現状がありますし、
吸引を多数行ったことがある人にとってはとても簡単なスキルです。
ですが臨床の現場では、吸引の手技によって患者さんの命に関わることがあり、
とても高い侵襲となり患者さんに悪い影響を与えてしまう事もあります。
また、排痰についても咳嗽(ガイソウ)や体位の調節が必要ですから、
患者さんの体力や受け入れる気持ちにも影響します。
患者さんにとって安心で安全な吸引や排痰のケアが必要です。

 

そして、鼻や喉にカテーテルが差し込まれるだけでも、
身体的や精神的に辛いのは想像が出来ます。
患者さん一人ひとりに合った、最も負担が最小限で済むケアプランを考えたいものです。

吸引カテーテルの交換タイミング

吸引カテーテルは、感染予防の観点から、滅菌のものを単回使用するのが原則です。
つまり、使い捨てが原則です。

 

気管内吸引は、自分で痰を出せない患者さんに対して行います。

 

特に、最近は在宅療養においても日常的に気管内吸引が行われていますが、
不衛生による細菌感染を防がなければなりません。

 

一回吸引した後、再度吸引が必要な場合は、洗浄を適切にした後もう一度使用する事もあります。
閉鎖式吸引カテーテルでは、各メーカーが推奨する間隔で交換します。

CDCガイドラインによるケアを行う

CDCガイドラインにあるように、吸引カテーテルは滅菌したものを単回使用することが原則です。
ですが、1つの場面の吸引で何度も吸引が必要な場合は、
吸引カテーテルの外側をアルコール綿で拭いて消毒し、
滅菌蒸留水でカテーテルの内腔を洗浄してから再び使用するともあります。

 

頻繁な吸引を必要とするためにコスト面に影響する場合(在宅ケアなど)など、
どうしても再使用が必要な場合は、浸漬消毒保管や乾燥保管をして再使用する方法もあります。
この場合も、各施設の環境や患者さんの症状などに応じて
患者さんの安全を守ることが出来るCDCガイドラインを参考にした院内ルールを作成し、
それに基づいてケアすることが大切です。

閉鎖式吸引カテーテル

閉鎖式吸引カテーテルは、耐久性と感染のリスクなどを考えると、
各メーカーの推奨する期間で交換することが望ましいとされています。
24時間用と72時間用の製品がありますから、
それぞれの使用方法を間違えないように注意して使用してください。