ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

膀胱留置カテーテルの尿漏れ

カテーテルが詰まっているわけではないにもかかわらず、
膀胱の無抑制収縮などにより尿漏れが起きることがあります。
また、尿漏れは、尿道粘膜や周囲組織の萎縮によって起きる事もあります。

尿漏れの原因

  1. カテーテルがねじれていたり、屈曲して閉鎖している場合に、漏れることがあります。
  2. 浮遊物や結石、血液などで、カテーテルの内腔が閉塞している場合に、漏れることがあります。
  3. 膀胱の無抑制収縮を起こすことにより、漏れることがあります。

    無抑制収縮が起きる原因には、カテーテルや固定水が注入されたバルンによる膀胱・尿道粘膜への刺激や、カテーテル留置による細菌感染などによって、膀胱刺激症状が起きることなどがあります。

  4. 長期にわたってカテーテルを留置すると、尿道粘膜や周囲組織が萎縮し、漏れることがあります。

尿漏れを対処するには

  1. カテーテルが屈曲したりねじれたりしないように注意して留置します。
  2. 尿の流出状態を十分に確認して尿を誘導します。

    尿が浮遊物や血液、膿などで混濁している時にはミルキングを行い、閉塞を予防します。

  3. カテーテル固定の位置の変更をしたり、ズレがないように固定します。

    カテーテルの固定は、テープでカテーテルを巻き込むように、Ω型に固定をするとずれが無く、潰瘍が発生しにくくなります。

  4. カテーテルの材質を、膀胱や尿道粘膜への刺激が少ないものを選択し、変更します。

    カテーテルの材質がラテックスのものは、膀胱や尿道への刺激が強く、細菌や尿中の結晶が付着しやすいので、シリコン製のもの、或いは親水性コーティングのものを選択します。
    シリコン製や親水製コーティングのものでも、一週間程度の留置では効果があり問題がないことが多いですが、2週間目になるとカテーテル表面に被膜層ができ、効果が阻害されることがあるので、閉塞がないかどうかを確認し、清潔な状態で留置します。

  5. 尿路感染症を疑う場合には、尿検査を行います。

    また、病状によって可能であれば飲水などを促し、ウォッシュアウトを行います。

  6. カテーテルのサイズを大きくしたり、固定水を増やしたりして尿漏れを予防する対策をしても、刺激症状が強く出てしまいますし、尿道損傷のリスクを高めてしまうので、安易に行いません。
  7. 膀胱刺激症状が強い場合は、抗コリン薬や鎮静薬などを医師の指示の元に使用する事も検討します。