ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

口腔内の汚染がひどいとき

口腔内の汚染がひどい時には、誤嚥性肺炎のリスクが高まるため、
頻繁な口腔ケアをして口腔内汚染除去につとめ、
唾液誤嚥をしないように体位を工夫することなどが必要です。

 

嚥下障害があると、口腔や咽頭に食べ物がどうしても残ってしまいます。
これを取り除かなければ、口腔が汚れてしまいます。

 

また、口腔内の知覚が低下している患者さんですと汚れたままになっていても
あまり不快に感じません。

 

看護師が、自立を促しながら、口腔ケアを頻繁に行っていくことが大切です。

頻繁な口腔ケア

口腔内の汚染がひどく、唾液を誤嚥する可能性がある場合は、
食物の有無に関わらず、汚染した唾液による誤嚥性肺炎の危険性が高くなります。
ですから頻繁に口腔内の汚染を除去することに努め、口腔ケアをおこないます。

 

 

<唾液誤嚥による肺炎を予防するには>

 

口腔内は、常に37℃前後に保たれています。
そして、唾液によって浸潤し、定期的に食べ物が通過するので
細菌が増加しやすい環境にあります。
さらに、加齢や病気によって口腔内の自浄作用が低下しています。

 

このような細菌が増殖しやすい口腔内の状況では、
口腔内の細菌を唾液と共に誤嚥してしまうことによって、
誤嚥性肺炎などの感染症を発症しやすくなります。

 

食事の前後、そして就寝前というように、口腔ケアを行いたいというのが理想です。

口腔ケアの目的

食後の口腔ケアは、食べ物を摂取したときに伴う汚れを除去することを目的とし、
食前の口腔ケアは、口腔内の汚れを除去した上で粘膜を浸潤させ、
口唇や舌、頬粘膜の動きを円滑にし、
口腔機能を十分に発揮できるようにすることを目的とすることが一般的です。

 

ですから口腔ケアは、食事の前後、就寝前に行うのが理想ですが、
実際の日常業務の中では頻繁に口腔ケアを実施することが難しい場合もあります。
その場合は、就寝前には必ず口腔ケアを行うようにします。

 

口腔ケアを就寝前に行うことによって、
細菌の増殖を防ぐことが出来ます。
ケアをしなければ寝ている間に患者さんの口腔内は唾液の分泌が減少するので、
細菌の増殖に最も適した環境になってしまいます。

 

睡眠中の体位は、患者さんの状況によって様々ですが、
汚染された唾液の気管への流入を防ぐことが出来るヘッドアップ15〜30°にし、
頸部を前屈させると安全です。

 

リクライニング位30°のメリット
リクライニング位30°の安全姿勢を保つことにより、

頸部前屈位とすることができ、誤嚥を予防することができます。
具体的には、「咽頭と気管に角度がつく」、
「口腔と喉頭の境界部である口峡が狭くなり、唾液の早期咽頭流入を防ぐことが出来る」、
「気道の入口が狭くなる」と言うメリットがあります。

栄養状態を良好に保つ

患者さんの栄養状態を良好に保つことで、肺炎などの感染症がおきにくくなります。

 

栄養によって体力や免疫力が維持できます。

 

最近の医療機関では、院内に「栄養サポートチーム(NST)」を活動させ、
患者さんの栄養状態を良好に保つ取り組みを行っているところもあります。