ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

手指衛生

看護師の効果的な手洗い方法は、
擦式アルコール洗浄剤を使用した手洗いです。
石けんと流水による手洗いが基本ですが、
やはり臨床現場では感染予防を考え、擦式アルコール製剤が推奨されています。

 

また、洗い残しの対応策も大切ですし、
手袋を外した後にも手洗いが必要です。
手袋を外す時の避けられない汚染と、
ピンホールなどが発生している場合があるからです。

 

自分を感染から守る、
患者さんへの感染を防ぐ、
院内への感染を防ぐという点で、手指感染はとても重要です。

効果的な手洗い方法

効果的な手洗い方法は、擦式アルコールで洗浄剤を使用することです。

 

石けんと流水による手洗いは普遍的に必要とされていますが、
臨床現場では擦式アルコール洗浄剤による手洗いを基本としています。

手指衛生の基本

手指衛生の基本は、物理的に汚れを洗い流す石けんと流水による手洗いです。
ですが、臨床現場では、感染防止の目的から手指の清潔を考え、
「医療現場における手指衛生のためのガイドライン2002公開後から現在まで、
感染防止上、最も有用な手段として
「擦式アルコール製剤による手指消毒」が推奨されています。

擦式アルコール製剤のメリット

擦式アルコール製剤を使用した場合と、
抗菌薬入り手洗い洗浄剤、石けんと流水を比較すると、
擦式アルコール製剤使用例が最も手指の細菌除菌率が高いです。

 

さらに、石けんと流水による手洗い場合を比較すると
アクセス感がよく、手指衛生にかける時間の短縮が出来ます。

 

また、手指の皮膚に対する影響については、
アルコールによる揮発時の手指の脱脂効果と乾燥感と言う印象は体感的なものであることが分りました。

 

石けんと流水による頻繁な手洗は、
角質層の脱落と表皮の保湿機能の破綻を招くため、
手荒れの原因になります。
ですが、擦式アルコール製剤には保湿剤が含まれているので、
皮膚状態はある程度保たれることが分っています。

効果的な手洗い

  • 目に見える汚れがない場合は、擦式アルコール製剤による手指消毒を行います。
  • 目に見える汚れがある場合や手指消毒剤による数回の手指消毒の合間には、石けんと流水による手洗いを行います。
  • ハンドローションなどを使用して手荒れ予防を目的としたハンドケアを行います。

洗い残しが多い部分

手洗いの際に洗い残しが多く見られます。
特に洗い残しが見られるの親指と人差し指先です。
洗うのを忘れてしまったり、十分な時間をかけることが出来ない場合に洗い残しが発生します。
完璧な手洗いを習慣づける研修や環境づくりが大切ですし、
定期的なトレーニングも必要です。

洗い残しをしやすい部分

ある調査によると洗い流しをしやすい部分は、
親指が50〜60%、利き手の人差し指が30〜50%であることが分りました。

 

また、「Taylor LJ SRN,SCM:An evaluation of handwashing techniues,Nursing times,Jan1978」でも、
洗い残しをしやすい部分は、親指56%、指の背面26%、手の甲24%、指の間16%、手のひら16%となっています。

正しい手技による手洗いの習慣

手洗いは、日常生活においても業務中においても重要であることは誰もが認識しています。

 

ですが、個人的理由や省略する習慣がついてしまうと、
手洗いの必要性が薄れてしまい、優先して実施することが難しくなってしまいます。

 

日常的に手洗い習慣がついていないと洗う順番を忘れてしまいます。
ただ手をこすり合わせるだけの手洗いでは、
洗い残しやすい部分を忘れてしまったり、
洗うのに十分な時間をかけられなかったりします。

 

十分に洗わないことによって親指と人差し指に洗い流しが多くなることは明白です。

 

洗い残しを無くすために、正しい手技を習得し、
日常的に実施する習慣づけが必要です。