ブランクのある看護師のための看護技術とケアの復習【復職セミナー前に】

輸液フィルタは必要か不要か

フィルタには、輸液の際、色々な最近を除去することと異物を除去する役割があります。

 

フィルタが不要だという話も聞きますし、使用したほうが良いという話も聞きます。
どちらが正しいかということではなく、フィルタは輸液調整に対する設備や作業環境、
管理体制などを考慮し、各施設で検討して決めていくことが必要です。

フィルタは使用するべき!といわれる根拠

CDCガイドライン(2012)では、血管内カテーテルと輸液システムに関連する感染予防において、
「インラインフィルタは感染予防目的としては日常的に使用しない」としていました。

 

ですが、米国の一般的な病院では、薬剤部で無菌調整された輸液はフィルタでろ過されています。
さらに、輸液専門看護師が配置されていて、栄養輸液には閉鎖回路を使用するのが原則です。
そして、抗菌薬などの薬物を投与するときには、栄養輸液回路以外の静脈ラインを確保しているなど、
適切に管理されているので、回路からの側注は行いません。

 

日本では、病棟など診療現場で輸液調整を行います。
多くの医療現場では、中心静脈カテーテルのルーメンを使い分けて栄養輸液ルートに三方活栓を介し、
抗菌薬などの薬液を側注すると言うやり方が一般的に行われています。
輸液調整をする際にフィルタを使用せず、側中で異物混入の機会が多い日本の方法にとっては、
フィルタ使用の意義が高まります。
そのため文献の多くには「フィルタを使用すべき」と書かれています。

フィルタの使用について

フィルタは各施設の輸液調整の際の環境や管理体制などの状況を考慮し、使用を検討する必要があります。

 

フィルタを使用する場合は、あらかじめ輸液ラインに組み込まれた一体型を使用し、
フィルタとルートを接続します。
このようにすることで細菌などの異物混入の機会を増やすことがないようにすることが大切です。

 

また、乳化剤や血液製剤、油性製剤、G-CSF製剤など
輸液フィルタの孔径(約0.2μm)よりも粒子が大きい薬剤やフィルタに吸着する薬剤もあるため、
確認がすぐにできるような工夫も必要です。

 

輸液フィルタを使用することによって、粒子に関連する合併症が顕著に減少する報告がされていることから、
わが国でも輸液フィルタの使用を意識づけていくことが必要と考えられています。